Vol.11

リレーノート⑨ 海外の取材先でも、夜は原稿書きに徹する吉村達也に驚く!
梶原秀夫(ノアズブックス出版プロデューサー)



旅といえば、吉村さんと海外に出かけたのは、1997年の香港、2000年のシアトルからサンフランシスコ、この2回。

香港返還の話は、旧作の『京都魔界伝説の女』で、吉村さん自身が書いていますので、今回はアメリカの旅の話を少しだけ。




シアトルでレンタカーを借りて、フェリーでオリンピック半島に渡り、目指すはオリンピック国立公園。

公園といっても、町にある公園とは訳が違います。広大なスケール。どれだけ広いかは、きっと吉村さんが解説してくれるはず。


公園内にあるホテルLake Crescent Lodgeの部屋には、電話もテレビもありません。名前の通り、湖畔にたたずむホテルです。



夕食前から、吉村さんは執筆に取りかかりました。乗ってきているのか、夕食もいらない、書き続けたい、と言います。その決意の表われが、ワープロの持参です。

仕方なく、ホテル内に唯一あるレストランでひとりきりの食事。英語はあまり得意でないし、味気なかったなあ……。

なんとかウェイトレスのお嬢さんに無理を言って、鳥料理をテイクアウトして帰ると、吉村さんは一心不乱に執筆。




夜も更けてきたとき、窓を開けると、目の前の庭を鹿の親子がちょうど横切っていきました。これには本当にびっくり。ホテルの庭ですからね。

大きなツインベッドの部屋で、吉村さんは執筆を続行、私はベッドで就寝。

そこへ2泊したのかな。夜はとにかく書き続ける吉村達也でした。



シアトルのホテルで1泊した翌日、飛行機でサンフランシスコに飛び1泊。この2泊は、別々のシングルルーム。このとき、やっと執筆は終了したようです。

次の日は、今回のもうひとつの目玉、ヨセミテ国立公園。ここで2泊して、サンフランシスコに戻って1泊。



僕はヨセミテで熱を出してしまい、吉村さんにひとりぼっちの夕食を味わせてしまったのは心苦しいことでしたが、2つの国立公園への旅は楽しかったですね。

ここを舞台にした、ショート・ミステリーと紀行文をPR誌に発表していますが、これもいつかお見せしたいですね。